2012年05月19日

櫃石島と岩黒島

 GWは、瀬戸内海に浮かぶ島、「櫃石島」と「岩黒島」に行ってきた。行って来たというのは文字通りで、特にやることもないけど、ただ行って来た。

 これらの島は瀬戸大橋の途中にあるため、車で簡単に行くことができる。ただし島の関係者以外は車両進入禁止なのだ。この島に降り立とうと思うと、路線バスに乗って島のバス停で降りるしかない。

 この変な条件が気になったというのが、今回ただ行って来た理由である。

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●櫃石島


 

 岡山側から瀬戸大橋を渡り始めると、ほどなく「一般車両進入禁止」の分岐が。これが櫃石島の入り口。ここから先は選ばれた者しか入れないのだと思うと緊張する。


 

 通行許可証がないと開かないゲートを2つ越えると、ようやく島に降り立つことができる。


 

 バス停。島には3つのバス停があり、今回は集落に一番近い「櫃石」バス停で降りた。児島へ買い物に行っていたと思われる島の住人の方も数人下車。


 

 瀬戸大橋の途中にある島なので、こんな風に橋の真下まで行ける。


 

 真下から見る橋は超かっこいい。


 

 巨大なケーソンもこんな間近に見ることができる。このいかにも重そうな、中身のぎっしり詰まった感じ。実際重いんだろうけど。


 

 島の集落と瀬戸大橋。


 

 少し歩いて、一般車両をシャットアウトする島のゲートに戻ってみた。


 

 ゲートにある装置。


 

 装置のインタフェースを拡大。誰が得するんだという写真だけど、「車種ボタン」があるのは面白い。「通行券」と「カード」が別にあるのは何だろう。


 

 ちなみにこのゲートの脇にバス停があるんだけど、立地的にこんな場所で乗降する人はいないと思われる。朽ち果てていた。


 

 しかもバス停に行くにはゲートを迂回せねばならず、その迂回路がこんな道だった。ボサボサ。


 

 その他にも、たけのこがニョキニョキ生えた竹林(ここへ行くにも、獣道をしばらく歩いた)や、


 

 かっこいいループ橋や、


 

 鉄人28号みたいなドラム缶を眺めながら島を一周した。滞在時間、2時間35分。島自体は、1時間もあれば一周できる大きさであった。


●岩黒島

 次の島、岩黒島には、櫃石島からは約5分。わざわざバスに乗らなくてもいいような距離だけど、通る場所が瀬戸大橋なので仕方がない。(この5分のために、数少ないバスを待って櫃石島に2時間35分もいたのである)


 

 岩黒島のバス停は瀬戸大橋の上にあり、こんな感じで高速道路の途中に放り出される。さよならバス。


 

 ここにもやっぱりこういうゲートがあって、一般車両はシャットアウト。ちなみにこのゲートは岡山→香川方向の車線にしかないので、香川方面から来るには一旦児島まで行って引き返す必要がありそう。バス停はちゃんと両車線にあるんだけれど。


 

 ゲートを通れる車両だけが、この超かっこいいループ橋を渡ることが許される。


 

 歩行者はエレベータ。


 

 エレベータのスイッチは、迷いようもないくらいシンプルだった。上と下。開と閉。


 

 そのエレベータの全景がこんなので、


 

 そしてループ橋。


 

 圧倒的存在感の


 

 ループ橋。広角18mmでもこのアングルが限界だった。


 

 そして、それに負けじと劣らず、島から見る瀬戸大橋の橋脚がかっこいい。


 

 このいかにも重そうな、中身のぎっしり詰まった感じ。実際重いんだろうけど。(二回目)


 

 瀬戸大橋もいいアングルで見られる。このアングルからマリンライナーを写した鉄道写真をよく見るけど、この島から撮ったものだったのか。


 

 島は小さいので、すぐに一周できてしまう。


 

 そして町のどこにいても、


 

 瀬戸大橋が絵になるのであった。


 

 次のバスで島を後にする。滞在時間、1時間50分。

 このまま香川側の坂出までバスで渡り、徳島の実家まで帰省した。

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 「島民以外は車両進入禁止のため、路線バスでしか行けない」という今回の2つの島。
 このように、「何らかの一般的でない制約に縛られる場所」を巡りたいんだけど、条件が曖昧なので見つけるのが難しい。誰かいい場所を知ってたら教えてください。

おわり。