『日常想像研究所』は、日常の何気ない発見や疑問についてあれこれ考え、面白さの構造を想像してみよう、という趣旨の本です。 ……と言われても分かりにくいと思うので、何か端的に表す方法はないものかと考えてみました。それで思い付いたのが、表紙にある『とまれみよ』の標識です。 この標識は滋賀県で撮影したものですが、滋賀に限らず多くの遮断機のない踏切(第4種踏切という)に設置されています。 「こんな標識見たことない!」とか「遮断機のない踏切なんてどこにあるんだよ!」という方もいると思います。しかし、遮断機のない踏切や『とまれみよ』標識は全国の至る所に設置されおり、実は東京23区内にもあったりするのです。 自分の常識にとらわれず、まずこれに「気付く」ことが第一のステップ。 そして標識に書かれてある『とまれみよ』は、遮断機がなく電車がいつ来るか分からないので、いったん立ち止まって周りをよく見てから渡りましょう、というメッセージです。どうせそんなタイミングよく電車なんて来ないだろうと素通りするのではダメ。どんなに無駄に思えることでも、「一度立ち止まってよく見てみること」。これが第二のステップ。 本書はこの『とまれみよ』の精神で、あれやこれやを考えていきます。基本的に何も解決しないし、何の役にも立ちませんが、これを読んで少しでも「あっ!」と思って頂ければ幸いです。 |
↑ タイムカン回収の舞台裏や、秘密の埋蔵計画が明らかに!? 10年分の出来事がギュっと詰まった、衝撃の私的「タイムカン」十年史! |
↑ 日常にあるけど、多くの人がその面白さに気付かない、そんな「日常の中の非日常」に気付く本。おみくじ蒐集の魅力とは!? 大学名規模のヒエラルキって一体何のこと?? |
「タイムカン読本」 (A5版/34ページ/オフセット本/400円) |
「日常⊇非日常」 (A5版/36ページ/コピー本/300円) |