ポストの向きと「そっぽポスト」について

ポストの向きって、気にしたことあるだろうか。
(※ここでは、ポストの向き=投函口を正面としたときの向きを指すことにする)

ここに、何の変哲もない路傍のポストがある。

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このポストの向きを観察してみよう。

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一目瞭然ではあるが、人が歩く方向(動線)に対して、垂直の向きにポストが設置されている。どの方向から来た人にも投函しやすい向きを考えると、このポストの向きは必然であると言える。

他のポストも見てみよう。例えば、次のポストは少し変な場所に設置されている。

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木の根元に生えるように立っていて、周りがやけに混雑しているポストである。しかし、このポストも例外ではない。

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先ほどのポストと同様に、ポストの向きは、動線方向に垂直となるよう設置されている。

そうなのだ。ポストの向きって、普通に考えるとほとんど一意に決まるのである。

さて、一般的なポストの向きについて理解が深まったところで、次は設置場所に応じたポストの向きを見てみよう。

● 歩道上にあって、車道側にあるポスト

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もちろん車道の方に投函口があるはずはないので、ポストは車道に背を向けて、歩道に向いて立っている。

● 歩道上にあって、建物側にあるポスト

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これも当たり前だけれど、建物の方に投函口があると歩行者にとって不便なので、ポストは建物に背を向けて、歩道に向いて立っている。

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また、歩道がなくて路側帯(もしくは直接建物)に設置されたポストは、必然的に建物に背を向けて、道路に向いて立っている。

● 広い空間に設置されたポスト

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これは大きな駅前なんかでよく見られるタイプで、ポストの周囲が空いているため、どの向きにも自由に設置できるポテンシャルを持っている。しかしこの場合も、通常は一番広くて人通りが多い歩道に向けて立っている。

と、ここまで観察してみると、「ポストの向き」について関心が沸いてきただろうか。

そうなると、次はいままで見てきたポストとは異なる向きのポストが気になってくるはずである。何事にも、「一般」があれば「例外」があるのだ。

● 壁を背にするポスト

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この2枚の写真は、どちらもこれまで見てきた「ポストの向き」の法則に反している。つまり、ポストが動線と並行の向きに設置されているのである。

写真奥の方から歩いてきた人は、ポストへ投函するために一度方向転換しなければならない。また、そこにポストがあること自体を見落とす可能性もあるだろう。これまでの典型的なポストの向きからすると、少しばかり不親切なポストであることは明らかだ。

しかし、この苦渋の配置(憶測)に至るまでには、きっと何かしらの理由があったに違いない。それに、「壁を背にしている」ところを見ると、その気持ちは分からなくもない。例えば駅で待ち合わせをするとき、コンコースのど真ん中に立っているより、柱に寄り添って立っていた方が安心するだろう、その原理である。

さて問題なのは、次のタイプのポストである。

● そっぽを向いたポスト

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ここまで読み進めた方は分かるであろう、このポストの向きの異質さが。動線の方を向いているわけでもなく、壁を背にしているわけでもなく、宙ぶらりん。一瞥しただけで、「ちょっと、あんたどこ向いてんの!」って叱ってあげたくなる。

これはまるで、人間にそっぽを向いて、ハガキの投函を拒んでいるかのようだ。なので、このタイプのポストを「そっぽポスト」と呼ぶことにした。

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ああ、ポストよ。どうしてそんな方を向いているのか。こっちの気も知らず、ポストは黙って明後日の方向を見続けている。我々人類がそうであるように、ポストにもいろんな気分のやつがいるのだと、「そっぽポスト」は気付かせてくれた。

ポストの向きを観察していると、思わぬポスト社会の闇に足を踏み入れそうになる。普通のポストの影に隠れて、ひっそり存在している「そっぽポスト」。もっとその存在に目を向けてあげるべきである。


「味わいDIY」を味わう

街を歩いていると、いろんなDIY物件とすれ違う。DIY物件とは、いわゆる日曜大工の産物であり、つまりは個人がつくった工作物である。

それが屋外に置かれている場合は、例えそれをつくった本人が意識していなくても、自分の作品を外に向けて公開していることになる。インターネットで公開された創作物のように、全世界の人々に観てもらうというわけにはいかないが、少なくともその家の前を通った人たちは、そのDIYの成果を観ることができる。

そう考えると、実は街中のいたるところにDIY物件が展示されているのだ。

次の写真は、私の実家の犬小屋の前にあったDIY物件である。

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犬の様子を見るネットワークカメラを屋外に設置するため、雨風をしのぐ目的で木箱が設置されていた。何かの箱を流用したのかもしれないけれど、これぞまさしくDIY物件である。これのおかげで犬をネット経由で見ることができるため、私もたまにスマホから実家の犬の様子を眺めたりしている。

しかしながら、この木箱はあまりに実用的で、形も整いすぎている。DIY物件としては申し分ないけれど、作品として鑑賞するには今ひとつなのである。私は、もっと味わい深いDIYを欲しているのだ。

そう、例えばこういうの。

●「味わいDIY」作品 No.01

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このDIY物件に意味を求める必要は全くない。パッと見た瞬間の、何とも言えない漠然とした不安感を味わえただけで私は満足だった。実に味わい深いDIYである。

そう、これが「味わいDIY」なのである。

「味わいDIY」とは、街に展示されている味わい深いDIY作品(作者は全く意図していないと思うが、ここでは作品と呼ぶ)のことである。

先に述べたように、個々の作品は外に向けて公開されている。しかし制作者本人は、それを公開しているという意識すらない(と思われる)のが「味わいDIY」の特徴である。あくまでそれはDIYであり、観察者(私)がそれを作品と見立てたというだけの話であって、「味わいDIY」がDIYの範疇を超えることはないのだ。

●「味わいDIY」作品 No.02

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これが何を意図したものなのかは、同じく全く考える必要はない。ただそこに存在する、この味わい深いDIY作品を観察するのみである。羽。ミスターサタン。バネ。ピカチュウ。

●「味わいDIY」作品 No.03

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●「味わいDIY」作品 No.04

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●「味わいDIY」作品 No.05

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「味わいDIY」の特徴のひとつは、適当さである。この3つの作品に共通するのは、まさに適当さ。几帳面にやっていたなら、この味わい深さは生まれなかったに違いない。

●「味わいDIY」作品 No.06

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●「味わいDIY」作品 No.07

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●「味わいDIY」作品 No.08

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かと思えばこの3つの作品のように、制作者の几帳面さ伝わってくるものもある。一見適当のようにも見えるが、きめ細やかさが垣間見られる部分があり、全体として上手くまとまっているのだ。適当な「味わいDIY」、几帳面な「味わいDIY」、どちらも味わい深いものである。

●「味わいDIY」作品 No.09

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●「味わいDIY」作品 No.10

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●「味わいDIY」作品 No.11

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その他、「味わいDIY」の味わい深さには、文字(フォント)が寄与するところも大きい。

●「味わいDIY」作品 No.12

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●「味わいDIY」作品 No.13

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●「味わいDIY」作品 No.14

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あとなぜか、みんな椅子を作りたがる傾向がある。特に酒のケースに木の棒を乗せて椅子をつくるのは、「味わいDIY」界における一種のムーブメントとも言える。

●「味わいDIY」作品 No.15

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●「味わいDIY」作品 No.16

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●「味わいDIY」作品 No.17

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つい見落としがちな、こういった素朴な作品にもきちんと目を向けていきたい。

●「味わいDIY」作品 No.18

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最後に、よりDIY色の強い「味わいDIY」をひとつ。エアコンの室外機に何かを施そうとしており、これぞまさにDIY。この制作者が一体何をしようとしているのかは特に考える必要はない。私はただ、目の前にある味わい深い室外機を観察するだけである。

これまでいろんな「味わいDIY」を見てきたが、改めて「街はDIY作品展の会場」だということを強く感じる。ふとした場所に、思いがけない「味わいDIY」があったりするのだ。それを発見したときの喜びと感動は、発見した人にしか味わうことができない。

「味わいDIY」を味わうために、私は今日も広大な会場内を探索し続けるのであった。


「この支配からの卒業」を促す遊び

私たちは、いろんなものに支配されている。それは例えば、夜の校舎の窓ガラスを壊してまわる衝動にかれられるような支配もあれば、もっともっと無意識下で存在している支配もある。

分かりやすいのは、デイリーポータルZに掲載された、小野法師丸さんの『布団で睡眠エブリウェア』という記事である。私はこの記事が大好きで、事あるごとに思い出しては支配と自由について考えている。

さて、記事の中で法師丸さんは何をしているかと言うと、単に布団を外に持って行ってあらゆるところで寝ている、というだけである。ただ私には、この「布団を外に持って行って」という部分に、すごく自由を感じるのだ。

それこそ「外で寝る」なんてのは、アウトドア趣味の方にとっては普通だろう。しかし、アウトドアの場合は布団では寝ないと思う。外で寝るには、外で寝るなりの装備があるのだ。これは言い換えると、私たちは、「布団は家の中で使う」という当たり前に、無意識のうちに支配されていると考えることができる。

公序良俗に反す場合は別として、布団を外に敷いてもいいだろう。敷きたければ敷けばいいし、それが自由だと思う。

……と、ここまでが人間目線での支配と自由の話。では、布団の目線で考えたらどうだろう?

布団はこの世に生を受けて、いろんな流通を経て家庭の寝室に配属される。そこからは、たまの晴れた休日にベランダに干してもらう以外は、基本的にはインドア生活である。

私には布団の気持ちは分からないし、布団はそもそも布団である。しかし、そんな不条理を無視して布団に感情移入して考えてみるならば、布団ももっと外に出たいのではないか。犬だって散歩に連れて行けば喜ぶし、布団も同じなのではないか。私たちが「布団を外に持って行く」という行為は、布団にとってみれば、普段のインドア生活と比べて、より強く自由を感じられるのではないだろうか。

「布団を外に持って行く」という行為は、布団に対して課せられた見えない支配から布団を卒業させるという、そういう意味を持っているのではないか。そんなことを考えるのだ。

■ レンタサイクル編

同じようなことをレンタサイクルに対しても考えている。

写真は、私が北海道の美瑛に行ったときに借りたレンタサイクルである(美瑛なので、BAAマークが駄洒落みたいになってるなあ、と思って撮った)。この自転車は毎日忙しく働いているので、フレームが傷だらけになっているのが分かると思う。ただ、このようにボロボロになるまで乗り回されてはいるものの、遠方まで出張っているかというと、そうではない。

レンタサイクルは主に観光地で貸し出されていて、基本的には周辺の観光エリアを効率よく回るための足となる。つまり、レンタサイクルの行動範囲は、その観光エリア周辺に限られているのである。

観光地によっても違うだろうけど、観光客が自転車に乗ってどれだけ動くかを考えると、せいぜい半径5kmがいいところだと思う。レンタサイクルは、その半径5kmの世界で生きているのだ。

しかし、その半径5kmというのは単なる人間の都合である。別にレンタサイクルで美瑛から札幌まで行ってもよかったのだ。……とは言っても、もちろん行かないけれど、きちんとレンタルの約款に基づいていれば、行くのは自由である。箱入りのお姫様をお城からお忍びで連れ出すかのように、レンタサイクルをその見えない支配から卒業させることは可能である。

いずれ、レンタサイクルで全国行脚の旅に出たい。

■ 電波時計編

我が家には3つの電波時計がある。

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ただ、鉄筋コンクリートのマンションに住んでいるせいか、ほとんど電波を受信することがない。時刻情報の乗った電波を受信し、常に正確な時刻を保てることが特徴の電波時計なのに、肝心の電波を受信できないのは相当なストレスとなるに違いない。

しかしそんな状況でも、我が家の電波時計は毎日決められた時間に電波の受信を始めている。ほとんど受信することはないにも関わらず、けなげに電波を受信し続ける電波時計……泣けてくる話である。

ちなみに、国内には時刻情報を送信する「標準電波送信所」が2箇所ある。福島県の「おおたかどや山標準電波送信所」と、佐賀県と福岡県の県境にある「はがね山標準電波送信所」である。

私は西日本に住んでいるため、うちの電波時計ははがね山から飛んでくる電波を受信しているのだろうと思う。電波に対しては、そんな遠くからはるばるよく来たなあと感心するものの、電波時計にとってみれば、やはり新鮮な(という表現は科学的ではないけれど)電波を思いっきり受信したいだろう。電波時計には、不自由をかけてすまない気持ちになってくる。

これも近いうちに、我が家の電波時計を持ち出して、はがね山の近くで標準電波を受信させてやりたい。それが、電波時計にとっての「支配からの卒業」となるだろう。


学生時代にやっておきたい50のこと

暑かった8月も終わり、暦の上では9月になった。

今年の夏を振り返ってみると、特にネット上では「アイスケース」にまつわる一連の騒動が話題をさらっていた。ただでさえ暑い日が続いていたのに、そのうえ炎上するなんて暑苦しいことこの上ないのである。

一応説明しておくと、お店のアイスケースに入るなどした写真をTwitterに投稿し、いわゆる炎上する若者が後を絶たなかった……というのが2013年夏のトピックだったのである。もしこの記事を2107年くらいに読んだらビックリするかもしれないけれど、そういうことがあったのだ。

ニュースを見ながら、「せっかくの夏休みなんだから、もっと他にやることはないんかい」とは、誰しもが思うことであろう。しかし逆に、「じゃあお前は学生の時に何をやってたんだ」と問われると、一瞬答えに窮するかもしれない。よし、ここはきちんとまとめておかなければなるまい! と先ほど急に思い立った。

そこで、もう30も過ぎたおっさんである私が、学生時代にやったことを一挙に50個リストアップしてまとめてみた。

一応タイトルは「学生時代にやっておきたい50のこと」だけれど、別にやらなくてもいいと思うし、真似しなくてもいいと思う(する人はいないと思うが)。こういう学生もいたんだなあと、生暖かい目で見てもらえればよいと思うのである。

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シリーズ名の観察

私がまだ小学生だった頃、週刊ファミコン通信に連載されていた「ファミ通のアレ(仮題)」(作:竹熊健太郎、画:羽生生純)という漫画を毎週楽しみにしていた。そのなかでも、特に印象に残っていて20年ほど経った今でもよく思い出すのが、第56回 「続編」とは何か? という回である。

現在単行本は絶版になっていて薦めることは出来ないのだけれど、なんと最近になってデジタルリマスター版としてウェブで読めるようになったのである。うれしい。というわけで、その漫画がこちら。

 『ファミ通のアレ(仮題)』 第56回 「続編」とは何か?
 電脳MAVO ファミ通のアレ(仮題)デジタルリマスター

このなかで、当時小学生だった私が衝撃を受けたのが、映画「悪名」の命名則のくだりである。「悪名」は、続編のタイトルがこうなっているらしいのだ。

  • 悪名
  • 続悪名
  • 新悪名
  • 続新悪名

もう、これだけで心がしびれる。続編が「続」で、その続編が「新」で、そのまた続編が「続新」なのだ。

この、作中で言うところの「正しいシリーズタイトルの付け方」に感化されて、以来シリーズの命名則みたいなのが気になって仕方がない。iPad2 の次機種が、「iPad3」ではなく「新しいiPad」(New iPad)と発表されたとき、ひとり小躍りしていたのは言うまでもない。Appleの中の人もきっと、「ファミ通のアレ(仮題)」を読んだに違いないのである(憶測)。そしてその次のiPadは、「続・新しいiPad」(Sequel to New iPad)に違いないのである。

ちなみにこの悪名、5作目は「新・続新悪名」ではなく「第三の悪名」だということが紹介されているけれど、その後のシリーズ名も素敵である。Wikipediaの「悪名」の項によると、

  • 悪名
  • 続悪名
  • 新悪名
  • 続新悪名
  • 第三の悪名
  • 悪名市場
  • 悪名波止場
  • 悪名一番
  • 悪名太鼓
  • 悪名幟
  • 悪名無敵
  • 悪名桜
  • 悪名一代
  • 悪名十八番
  • 悪名一番勝負
  • 悪名縄張荒らし

悪名すごい! 実は「悪名」という映画を見たことはないのだけれど、もうタイトルを見ただけでしびれる。こんな素晴らしいシリーズ名は、他に類を見ないと思う。

ただし残念なのが、「悪名縄張荒らし」(しまあらし、と読むらしい)の次からである。2001年に、初代「悪名」がそのまんま「悪名」として再映画化されているらしいのだけど、その続編がなんと「悪名2」なのである。ツー! ナンバリングタイトルに落ちてしまった悪名に明日はあるのか。

そんな悪名の意思を継ぐ(と勝手に決めている)のが、「富江」シリーズである。あの伊藤潤二の「富江」であるが、これまでに8回映画化されているらしい。こちらもWikipediaの「富江」の項から引用すると、

  • 富江
  • 富江 replay
  • 富江 re-birth
  • 富江 最終章 -禁断の果実-
  • 富江 BEGINNING
  • 富江 REVENGE
  • 富江 vs 富江
  • 富江 アンリミテッド

富江すごい! 悪名と違って英語が混じっているところが現代的であるが、その根底に流れるシリーズ命名精神は共通していると言っていい。「悪名」と「富江」、どちらも漢字二文字で、その辺にもシンパシーを感じてしまう。何にせよ、今後の「富江」からは目が離せない。

さて、映画以外のシリーズ名にも目を向けてみる。

まず、花王が発売しているクレンザー、「ホーミング」。このシリーズは、以下のような名称になっている。

こちらは、「(無印)」「ニュー」「スーパー」という、王道的なシリーズ名になっており好感が持てる。ぜひ次は「ハイパーホーミング」を発売して欲しい。ちなみに、ホテルチェーンに「スーパーホテル」と「ハイパーホテル」があるが、これらはシリーズというわけではないようなので注意されたし。

そして最後に見ていくのが、「ユンケル」シリーズである。「ユンケル」に関しては、公式ページにそのシリーズラインナップが一覧で載っているのでありがたい。こちら

ユンケルは、これまで見てきたシリーズ名とは少し毛色が違うのだけれど、非常に高度な命名をしている。まずは、

これは、音引き(ー)によってラインナップを構築しているパターン。ほとんど同じ! ユンケルすごい!

そして、

これは、ハイフン(-)によってラインナップを構築しているパターン。ほとんど同じ! ユンケルすごい!

他にも、

ほとんどのシリーズが「ユンケル」と「黄帝」というパーツから構成されているのに、その「黄帝」があるか無いかでラインナップを構築してしまうパターン。

そして、ほとんどの名前が「ユンケル」と「黄帝」というパーツから構成されているのに、その「黄帝」と「ロイヤル」の並び順でラインナップを構築し、あまつさえそれに「2」などとナンバリングしてしまうパターン。

ユンケルすごい! ここまでくると、もはやユンケルの策(それが何の策かは分からないけれど)にまんまとはまっているのではないかと思えてくる。

かように、シリーズ名を見るだけで人(というか私)はここまで感動できるし、これからも美しいシリーズ名を集めていきたいと思っている。


守れ! エアコン室外機

電子機器を傷や衝撃から守りたい! という欲求は多くの人にあるようで、最近はスマホに保護ケースや保護フィルムを付けてる人がほとんどである。電気店に行ってみたならば、そこには一面の保護ケース畑が広がっており、保護需要の高さを伺い知ることができる。

そんな保護欲求は、スマホのみならず、エアコンの室外機にもあらわれている。液晶に保護フィルムを貼るような感覚で、エアコンの室外機にも様々な保護がなされるのである。観察してみよう。

●これは違う

勘違いするといけないので、まずは”これは違う!”というものを紹介。

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↑ これはエアコンを守ってるのではなく、温風の吹き出る向きを変えるためのもの(ルーバー)なので、今回の趣旨からは外れる。

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↑ とはいえ、このような手作り感あふれるのもある。ふんどしみたいになってるし、これはこれで良い。

●檻タイプ

ここからが室外機を守るものたちである。

まずは、室外機を檻で囲って、外敵を完全にシャットアウトするタイプ。

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↑ 比較的、隙間の大きい檻。バールのようなもの程度の攻撃なら防げるが、長い槍のようなもので攻撃されるとダメージを受けるかもしれない。あと脇が甘い。

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↑ さらに強化された檻。これなら槍での攻撃も防げるかもしれないが、逆にメンテナンスするときは大変そう。

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↑ 攻撃を防ぐだけではなく、周囲の景観に配慮して設置されていると思われる檻もある。

●日よけタイプ

「室外機も暑かろう」という、所有者の心意気があらわれる日よけタイプ。猛暑のなか室外機は頑張ってくれているので、本当は室外機もエアコンの効いた部屋に待避させてあげたい! と思っている方もいるかもしれない(矛盾)。

(注: 本当のところは、室外機の温度上昇を防ぐことで、排熱効率を高める効果があるとされます)

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↑ まずは控えめな日よけ。車のサイドガラス用の日よけを流用していて、「まぁ、気持ち涼しいかなー」程度。

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↑ 凝ってくると、だんだん自作したくなるのだろう。ただ丁寧に作ってはあるけれど、ひさしの部分が短くて、何のために置いてるのかよく分からなくなっている。もしかすると、近隣住民に植木鉢を乗せられないよう、わざと傾斜を付けたのかもしれない。

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↑ さらに凝り出すと、このようなちょっとした家みたいな佇まいになる。

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↑ そして、日よけの他に檻も兼ねているタイプ。これが涼しそうかと言われるとそうでもなく、逆に室外機の排熱性能が落ちている可能性もある。あまり過保護すぎるのも考えものである。

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↑ さらに過保護な例。上に伸びる配管と、足下の台座を見ないと、もはや室外機であることすら分からない。逆に暑苦しく感じてしまう。

●鳥よけタイプ

鳥よけが付いてるタイプ。あまり見かけない。

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↑ 屋根にも鳥よけが付いてるし、ここの家主は相当の鳥嫌いに違いない。

●小便よけタイプ

最後に、小便よけ。

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↑ なんだかんだで、この守り方が一番強そうな気がした。


「おいしい」ものが食べたい

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明治「おいしい牛乳」が好きでよく飲んでいる。「おいしい牛乳」と言えば、森永からも同じ名前の牛乳が出ており、何でわざわざ同じ名前にしたのか? と見る度に思うのだけれど……ひとまずその話は置いといて。

今回注目したいのは「おいしい」の部分である。

おいしいものが食べたいと思っている人は多いだろう。最近では、検索すればそういう情報は山のように出てくるけれど、逆にいっぱいありすぎて混乱してしまうほどである。何かおいしいものの指標はないのだろうか。

と、そこで登場するのが、商品名に「おいしい」という名前が付いている食べ物である。先の「おいしい牛乳」を見れば分かる通り、商品自ら「おいしい」と名乗っている。わざわざ探さなくても、「おいしい」って書いてあるんだから、おいしいのだ。これは分かりやすい!

じゃあ、「おいしい」って書いてある商品を集めてくれば、もうそれだけでおいしい食事になるのではないか。「おいしい」ものを使って、一食つくってみようと思う。

●主食

まいにちおいしい雑穀ごはん

おいしいって言ってるから、これはおいしいと思う。

すっごくおいしい食べるラー油

すっごくおいしいって言ってるので、すっごくおいしいと思う。おいしい雑穀ごはんと、すっごくおいしい食べるラー油の組み合わせは、確実においしいと思う。

●おかず

美味しい鯖

ひらがなで「おいしい」ではなく、漢字で「美味しい」って言ってるので、これは疑いようも無くおいしいと思う。

奥の細道 おいしいおそば

かけでおいしい めんつゆ

おいしいおそばに、おいしいめんつゆをかけると、おいしいの2乗くらいのおいしさだと思う。

一度は食べていただきたい おいしいさきいか

一度は食べていただきたいって言ってるし、しかもおいしいって言ってるから、紛れもなくおいしいと思う。

●デザート

おいしいプロテインゼリー

プロテインも入ってるし、おいしいと言っているので、栄養たっぷりのおいしいさだと思う。

●飲み物

六甲のおいしい水

おいしいって言ってるし、もはやおいしいの代名詞的な存在なので、相当おいしいと思う。

なんか微妙に貧相な食事に見えなくもないけれど、全部「おいしい」って自分で言ってる食品なので、その点は安心である。こんなに手軽においしいものばかり食べられるなんて、素敵な世の中になったものだ。

その他、気になるおいしいものを挙げておくので、おいしい食事のご参考にして頂ければと思う。さあ、みんなでおいしいものを食べよう!

おいしいお茶

おいしい炭酸水

白桃香るおいしい水

おいしい麦茶

おいしいミルク バニラ

おいしいラムネ

おいしいミルクセーキ

おいしいワイン

おいしいチューハイ(パインミックス)

おいしい無調整豆乳

おいしい青汁

おいしいだし

おいしい酢

おいしいシークヮーサー黒酢

おいしい米油

美味しいハンバーグソース

ナンともおいしいキーマカレー

おいしい備蓄食(レーズン)

おいしいクルトン

美味しいツナ

美味しい防災食 さば味噌煮

まるごとおいしい干し梅

とけやすくおいしい減塩みそ 赤だし

おいしい大麦若葉


再配達電話選手権

通販をよく利用するので、頻繁に荷物が届く。どれくらい届くかというと、アマゾンの箱が次から次へと集まってしまうほどに、たくさんの荷物が届くのである。

とはいえ、平日はほとんど家にいないため、必然的に再配達の依頼をすることが多くなる。最近はネットで簡単に再配達依頼が出来るし、特にヤマトは不在通知をメールを飛ばしてくれるので、出先からでも再配達依頼ができて非常に便利である。

だがしかし、こう毎度のように再配達依頼をしていると、だんだん再配達依頼をするのにも飽きてしまったのだ。こんなに便利になったというのに、なんと贅沢な悩みであろう。

そこで、何か面白い方法はないかと思って考えたのが、以下の遊びである。

再配達電話選手権

説明しよう。再配達電話選手権とは、宅配便の再配達電話をいかに早く終えられるかを競う選手権である。(別に競わなくても良い)

ヤマト、佐川、ゆうパックなどの大手業者の場合、ポストに入れられている不在票に、電話による24時間自動受付のやり方が記載されている。

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不在票には、上の写真のように受付の手順が書かれているが、通常は電話での自動アナウンスを聞いて、その案内通りに番号をプッシュしていく人がほとんどであろう。しかし、実はアナウンスを全て聞かなくても、フライングで番号を入力することが可能である。

例えば、『お客様の電話番号を入力して下さい』というアナウンスがあったとすると、最初の『お』が聞こえた時点で番号をプッシュしても大丈夫である。ただし、あまり急ぎすぎて『お』と言う前に番号をプッシュすると、『もう一度やり直して下さい』というようなアナウンスが流れて、受付は失敗する。

もうお分かりだと思うが、アナウンスを聞かずに早く番号をプッシュすることによって、再配達電話の通話時間はどんどん短くできるのである。そのタイムを競うのが、再配達電話選手権である!

さて、タイムを縮めるためには何をすべきだろうか?

(1) 番号をプッシュできるタイミングを見極める

これは、何度か失敗して覚えるしかない。前述のように、あんまり早くプッシュしすぎると失敗する。私の感覚では、アナウンスの最初の一文字目が聞こえるか聞こえないかくらいで入力を開始するのが良いタイミングだと思っているが(配送業者によっても異なる)、この辺は各自で確認して欲しい。さながら、競技カルタのような正確な音の聞き分けと反射が要求されるのである。

(2) 番号を素早くプッシュできるようにする

必要な番号(荷物番号など)は全て手元に準備し、万全の状態で電話に望むべきである。テンキーを素早く押す練習も欠かせない。

(3) 次に何の番号をプッシュすれば良いのか事前に把握しておく

これについては、自分で手順書を用意するのが良い。例えば、私はこういうのを作ってみた。

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一度はアナウンスを最後まで聞いてみて、それを次回以降のためにメモしておくのである。このメモがあれば、次回の電話からはアナウンスを聞かなくてもフライングで番号をプッシュできるようになる。

さあ、みなさんも再配達電話選手権にチャレンジしてみてはどうだろうか。ちなみに私は、佐川の再配達依頼で通話時間 56秒という世界記録(たぶん)を持っている。これが早いのかどうかはよく分からない。

※あまり早くやろうとしすぎると、うっかり日時指定を間違えたりする可能性もあります。各自の責任の下で行って下さい。一応、何かあっても私は一切の責任を負いません。


謎のおっさんコック人形の謎

「謎のおっさんコック人形」の謎に迫りたい。

謎のおっさんコック人形とは何か。それは、この人形のことである。

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これは、ビジネスホテルチェーン「東横イン」の朝食コーナに置かれている人形である。全店にもれなくあるのかは分からないけれど、私がこれまで泊まった東横インには必ずこの人形が置かれていた。東横インをよく利用する方にはお馴染みの人形だと勝手に思っている。

さて、このおっさんの様子をよく見たうえで、次の写真を見て欲しい。

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これは、近所の喫茶店の店頭に置かれている人形である。これを見て何かに気付かないだろうか。そう、東横インのおっさんとそっくりなのである。

並べて比較してみよう。

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比べるまでもなく明らかに別の人形なのだが、そのモデルとなったおっさんに以下の類似点が見られる。

  • おっさんの体型、髪型、丸めがね、カールしたヒゲが類似
  • 衣装が類似(ズボンが違うけど)
  • 前掛けの結び目の形も類似
  • よく見ると衣装のシワの寄り方まで類似(コック帽を見るとよく分かる)
  • 台座の形が類似

ここまでくると「偶然似てしまいました」というレベルではない。これは明らかに、モデルとなった人形が存在しており、その人形から派生して類似の人形が作られている、と想像できる。

その「モデルとなった人形」とは何なのか? 実のところ、現時点では不明である。冒頭で“「謎のおっさんコック人形」の謎に迫りたい” などと意気込んでみたものの、全く謎には迫っていない。なにせ本ブログは「日常想像研究所」というくらいなので、あとは想像で補うしかないのである。

……とは言うものの、実はすごく気になっている。もしこれをご覧になっている「謎のおっさんコック人形」の関係者の方がいましたら、ぜひこの謎について教えて頂きたいです(他人任せ)。

最後に、ウェブ上で見つけた「謎のおっさんコック人形」をまとめておく。これを見ると、大小様々なバリエーションがあるのが分かるけれど、やはりモデルは同じおっさんであることは間違いない。謎のおっさんの謎は深まるばかりである。


※以降の写真は、出典として記載したサイトに掲載の写真を研究目的で引用させて頂きました。ご都合が悪ければすぐに対応しますので、お知らせ下さい。

1
出典: http://deko0625.at.webry.info/200708/article_5.html

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出典: http://iris-kaitori.com/result/goods/detail3225.html

3
出典: http://lightpiggy.exblog.jp/11536021/

4
出典: http://toucher.blog82.fc2.com/blog-entry-1131.html

5
出典: http://www.toy-garage.jp/products/detail.php?product_id=2532

6
出典: http://portal.nifty.com/kiji/130222159669_3.htm

7
出典: http://blogs.yahoo.co.jp/japangibier/33999348.html

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出典: http://tabelog.com/kanagawa/A1403/A140310/14010858/dtlrvwlst/4131730/12933823/

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出典: http://blogs.yahoo.co.jp/japangibier/34027046.html


ぴたん機のある風景

最近ハマっているモノのひとつに、「ぴたん機」がある。ぴたん機とは(私が勝手にそう呼んでいるだけなのだが) 「壁にぴったりハマっている自販機」の略称である。

これまでに見つけたぴたん機の一部は、前回の同人誌「まちかどフリップフロップ」でもネタにしたのだけれど、ここで改めてその様子を観察してみたい。

ぴたん機がどんなものなのかは、写真を見ると一発で分かるであろう。これが、ぴたん機である。

PiTanKi_1

元は通路があったと思われる場所に、ぴったりとハマった自販機。自販機に向かって左側は壁で、右側は塀になっているので、見事にジャストフィットしているのが分かると思う。

PiTanKi_2

これも分かりやすいぴたん機である。三つ並べてぴったりという辺り、かなり実現難易度が高い、奇跡的にぴったりな物件である(三連ぴたん機)。

PiTanKi_4

ぴったりハマるのは壁と壁の間だけではない。このように、電柱と家の間にぴったりとハマったぴたん機もある。

PiTanKi_7

そして自販機だけではなく、時にはゴミ箱も一緒にぴったりハマるのだ。

自販機の横幅はもちろんフリーサイズであるわけもなく、数種類のサイズの中から選べるだけのようである。それなのに、このぴったり感。自販機のオーナーが設置場所の幅を測定をしてみると、偶然にして自販機の幅とぴったりだったのである。そのときのオーナの驚きと喜びっぷりは想像に難くない。このようなプチ奇跡を追体験できるのも、ぴたん機の魅力の一つなのである。

ところで、このぴたん機にもいくつかの種類があり、分類が存在する。

まずは一つ目、「人工ぴたん機」を見ていこう。人工ぴたん機には以下のようなモノがある。

PiTanKi_5

これはいかにもぴたん機であるが、よく見るとぴったりハマっている部分の壁が妙に新しい。おそらく、自販機をぴったりハメるのを想定した上で新しい壁を作ったものと思われる。

PiTanKi_6

このぴたん機は分かりやすい。向かって左側のブロック塀が半端な位置で切断されていることから、元々は一続きの塀だったものを、自販機をハメるためにわざわざ切り取ったというのが分かる。

PiTanKi_3

これは一見すると判別が難しいが、トタンの様子から推測するに、元は壁だったところに穴を空けて自販機を設置したものと思われる。

以上の例から分かるように、自販機の幅に合わせて壁を切り抜くなどして人工的に作られたぴたん機、それが人工ぴたん機なのである。

さて、そんな人工ぴたん機と対照的なのが、「天然ぴたん機」である。天然ぴたん機は、そのハマり方も天然なのだ。

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限られたスペースに、真にぴったりハマっている自販機、それが天然ぴたん機。その上手いハマりっぷりを見ると、よくやった! と思わずにはいられない。

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このぴたん機は印象的である。そこは明らかに松本さんちの門であり、門を犠牲にして自販機が設置されている。天然ぴたん機のお手本のような存在である。よく見ると、ゴミ箱は溝にハマっている。

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最後に紹介するのは、たばこ屋のぴたん機。向かって左が天然ぴたん機である(右のは普通の自販機)。そして中央のシャッター部分は、たばこ屋のおばちゃんが対面販売をする売場であろう。たばこの自販機にぴったりと挟まれた、たばこ屋のおばちゃん。そんな愉快な風景が想像できる、美しい配置であった。

ここで紹介しているようなぴたん機は、実はそんなに珍しい存在ではない。少し気にしながら散歩をしていれば、きっとすぐに見つかることであろう。私たちの日常生活のすぐそばに、ぴたん機はぴったりと寄り添いながら存在しているのである。