ゴールドタワーの謎

香川県の宇多津町に、「ゴールドタワー」というタワーがある。
ここは2001年9月30日に一旦閉館し、同12月27日に再開、現在に至っているという、なにかしらゴールドな、よく分からないタワーである。
そんなタワーに、2003年3月28日に行ってきた。

(2003/09/09)

注:記事は2003年3月のものです。その後ゴールドタワーは変貌を遂げたらしく,今はおそらく下記の状態ではありません。

全景

JR宇多津駅(予讃線)を出るとすぐ、神々しく黄金に光る「ゴールドタワー」の御姿を拝むことができた。
というのはウソで、駅から見えることは見えるのだが、意外と地味だった・・・。近くから見ると、ああゴールドだなあ、とは思うが、だからどうした、という感じでもある。

ゴールドタワー全景
ゴールドタワー下から



黄金

ゴールドタワーというだけあって、タワー周辺にはゴールドの物体であふれている。
例えば、自動販売機がゴールドである。そして、謎の像までもがゴールドである。
中に入ると、展望室まで行くエレベータの内装がゴールドであるし、従業員の制服がゴールドである。
この無駄なゴールドさがたまらない。

ゴールド自販機
ゴールド謎の像



世界のトイレ展

さて、ゴールドタワーに到着するとまず目に付いた張り紙があった。「世界のトイレ展は、公開終了をしました」と・・・。
世界のトイレ展といえば、ゴールドタワーに隣接する謎の常設展。純金の便器、純金のトイレスリッパがあることで有名である。トイレ館という、専用の建物がわざわざある。
私はどちらかといえば、ゴールドタワーよりもこちらの方が見たかったので、閉館とは残念・・・。

世界のトイレ館


もともとこのトイレ館にあった純金のトイレスリッパは、どうやらゴールドタワーの展望室に移ったようである。だが、便器はいまだにトイレ館に安置されたままであろう。
それを裏付ける写真がある。

便器を守るセコム


1階には普通のトイレがあるためトイレ館自体には入れるのだが、展示室がある2階は、このありさま。便器を盗もうとすると、セコムさんが駆けつけてくれるのであろう。なかなか愉快である。


展望室へ

さて、入場料800円を払って、展望室へのエレベータに乗り込んだ。もちろん、客は私一人である。
私の前にも、お子様連れの家族が居たのだが、子どもがゴールドタワーへ上ることを拒否して騒いだため、そのまま帰っていった。子どもにとっては、畏怖の対象なのである、ゴールドタワーというやつは。
係の人にマンツーマンで説明を受け、展望室へ着いた。広い展望室も、もちろん私一人である。


展望室内

展望室では、おきまりの双眼鏡や、タワーの紹介などの展示があったのだが、ユニークなのは、「ミニ四国八十八ヶ所」という展示。四国八十八ヶ所の寺の写真を一堂に集めたという、ありがたみも何もない企画である。
そして、ここでもやはりゴールドがあった。謎のゴールド仏像が、何の説明も無く唐突に飾られているのである。

ゴールド仏像(1)
ゴールド仏像(2)
ゴールド仏像たち


事前の調査によると、以前には展望室で金箔が売られており、その金箔を仏像に貼り付けることで、ご利益を受けるという企画があったらしい。
いまは展望室に私一人なので、もちろん金箔なんて売っているはずもなく、ただその名残である仏像が、無意味に展示されていたのである。

さらに進むと、ついに純金のトイレスリッパを発見した。・・・のだが、純金の便器が無いと、「なぜいきなりトイレスリッパが・・・」ということになりかねない。こちらも、唐突すぎて、なかなかの意味不明さである。
問題のスリッパは、24Kの純金(大蔵省造幣局認定済)。重さは2.5kgらしく、思っていたよりは軽い印象。これが履けるようになっていたら素晴らしいのだが、どうも左右のスリッパがくっ付いているようで、実用的ではないようだ(当たり前)。

純金トイレスリッパ



まとめ

客はいないが、素敵なゴールドタワー。無意味にゴールド・ゴールドしてるので、きっとゴールド好きの人にはたまらないスポットでしょう、たぶん。
香川に行った際には、ぜひお立ち寄りを。



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