■続・日本一低い山の謎(2001/12/31)

日本一低い山に登ってきた。今年の春には、日本一低い山と称される、大阪の"天保山"の登頂に成功したが(参考◆日本一低い山)、実は「本当に日本一低い山は他にあるのだよ」という情報を入手したのである。天保山、それは確かに日本一低い山なのだが、実はあれは"人工的に作られた山"らしいのだ。天然な山で、日本一低い、しかも国土地理院に認定されている、正真正銘の日本一低い山、それはなんと、徳島県徳島市にあった!

というわけで、カブを飛ばして一路、問題の山"弁天山"に向かった。・・・のだが、道を間違え、1時間半走った末にようやく到着。まっすぐ向かえば、市街から車で約20分弱という、意外な近場である。

まず目に付いたのが、この看板。

看板

やはり"国土地理院認定"ということで、事実上日本一低い山ということらしい。

全景

全景である。周りは平地(というか田んぼ)なのに、この山だけ不自然に存在している。説明の看板によると、昔は海の小島だったものが、室町時代に水が引いて、今の形になったという。

説明の看板には、ライバル達(天保山ら)に関する記述もあった。「日本国内に他に、低い山が(日本低山一覧表)二ヶ所ありますがいずれも江戸時代に人工で造成した山であり、自然で古来よりある山では弁天山が日本一低い山となります(国土地理院認定)」と書いてある。途中挿入された(日本低山一覧表)というのが謎だが、どこかにこういう表があるのであろう。二ヶ所は、おそらく大阪の"天保山"と、仙台の"日和山"だと思われる。

また、こんなことも書かれてある。「弁天様は庶民の願いをかなえてくれる尊い神様であり、この度氏子信者、村人達のご理解ご協力により、日本一低い山にふさわしい社殿、参道、鳥居等の周辺整備をいたしました」 日本一低い山にふさわしい整備かどうかよく分からんが、たしかにきれいに整備されている。

登った。登山は一瞬である。なんてったって、これだけなのだ。

参道

日本一低い山にふさわしい参道が整備されているので、非常に登りやすい。

山頂には社と賽銭箱があったので、とりあえず帰り際に5円を投入してきた。市杵島姫命(いつくしまひめのみこと、ここに祭られているらしい)のご加護があらんことを。

社と賽銭箱


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