タイムカン10カ年計画

去る2000年の秋に、日清から「カップヌードルタイムカン」というものが限定発売された。

タイムカン

これは「10年間保存可能」というのが売り文句の、本気なのか冗談なのか判然としない、なんだかすごい商品である。中身はただの「カップヌードル」なのだが、外観は見ての通り、缶に入っている。賞味期限はもちろん2010年である。
このタイムカンを6個セットにした、「タイムカンギフトセット」というモノも販売された。そちらの詳細はこのページを見て欲しい。

さて、ワタシはこれが発売された当時、タイムカンギフトセットを含む計12個のタイムカンを購入し、次の2つの計画を実行した(or 実行している)。
まず1つ目は、「タイムカン埋蔵計画」である。これは、タイムカンをタイムカプセルに見立てて地中に埋蔵する計画で、2000年10月21日に某所にて実行された。その様子はこちらのページを参照して欲しい。現在もこの時のタイムカンは地中深くに眠っている(……はず)。
そして2つ目が、この記事のタイトルである「タイムカン10カ年計画」である。これは、前述の埋蔵タイムカンも含めた計12個のタイムカンを、せっかくなので毎年1つずつ食して品質を確かめていこう、という計画である。こちらは現在実行中で、2010年まで、毎年1月に実行されると2002年に正式に決定した。なお、数合わせのため、2001年には2つ食している。

というわけで、ここはその12個のタイムカンの状態を記録していくページである。さらに、タイムカンのおまけである「20世紀カード」の内容も一応示しておく。何の参考にもならないと思うが、興味のある方はどうぞ。

(2004/03/28)


タイムカン表(2004年版)
番号 状態 20世紀カード(表) 20世紀カード(裏) その他品質
1 2000年12月5日食す 20世紀辞典 1989年ベルリンの壁崩壊 1958年 チキンラーメン発売(安藤百福、問屋のトラック)
問題なし
2 2001年食す 懐かCM プロントテリウム篇 1971年 カップヌードル発売
問題なし
3 2001年食す 20世紀辞典 1986年ハレー彗星 1958年 チキンラーメン発売(宣伝カー)
問題なし
4 2002年1月9日食す 20世紀辞典 1986年ハレー彗星 1958年 チキンラーメン発売(宣伝カー) カードがダブった 問題なし
5 2003年1月14日食す 20世紀辞典 1969年アポロ11号月面着陸 安藤百福 インスタントラーメン発明者
容器に問題あり、詳細
6 2004年1月16日開封後、回収 20世紀辞典 1964年東海道新幹線開業 1957年 安藤百福の大発見(瞬間油熱乾燥法) ギフトセット 問題あり、回収、詳細
7 2005年開封予定だったが、回収

ギフトセット
8 2006年開封予定だったが、回収

ギフトセット
9 2007年開封予定だったが、回収

ギフトセット
10 2008年開封予定だったが、回収

ギフトセット
11 2009年開封予定だったが、回収

ギフトセット
12 埋蔵、2010年開封予定






●問題の報告


2003/1/14

さて、現在は2003年である。いままで何の問題もなかったタイムカンだが、ここにきて問題が発生した。発泡スチロールの容器に、中の油分が染み出していたのである。
  • 写真 (1) (2)
  • やばそうな雰囲気だったが、まあいいか、と思って特に気にせずに食べた。とは言うものの、なんか不安だな……。今後の開封予定缶がどうなっている(or どうなっていく)のかも、気になるところである。

    おまけ。やはり、買ってすぐに食べることを想定しているようだ。



    2004/1/16

    さて、現在は2004年である。今年の開封缶もやはり去年のと同じ状態であったため、日清に連絡した。

    現物は回収され、原因を調査してもらっているところである。またそのうち正式に発表があるかもしれない。結果は残念だけど、毎年品質調査を行なっていた甲斐はあったかも。なんとも複雑。



    2004/3/28

    残念ながら、いまはまだ2004年。とりあえず、まずは結果から。
  • 缶入りカップヌードル「TimeCan (タイムカン)」自主回収のお知らせ(日清ウェブページ)
  • 3月26日に、日清が自主回収を決定。まさか本当にこういう事態になるとは……。
    日清に連絡してから回収までの顛末は別ページに書いてあるので、そちらを参照のこと。
  • その1(2004/1/16)
  • その2(2004/2/13)
  • あぁ、本当に終わってしまう。タイムカン、4年間ありがとう、さようなら。

    追伸:
    しかし「タイムカン埋蔵計画」の方は、なおも継続中である。こちらはあと6年。
    さらにワタシの持ち分は全て回収に協力させてもらったが、まだタイムカンを所有している知り合いがいる。その分の開封時には、また追って報告したいと思う。


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