2004年03月06日

3/6 紀勢本線

この日はひたすら紀勢本線。松阪から和歌山まで、紀伊半島を一日かけてグルっとまわる。
途中、車内で乗車券の確認があったのだが、多気駅からワタシの前に座っていたイチロー風の兄ちゃんも18きっぷ だったようだ。まさかこの時には、この人と12時間後の和歌山まで全く同じ乗り換えをするとは思いもよらなかったのだが……。

●松阪 842-852 多気
多気駅では、ハイカーっぽい人が大勢いた。熊野古道でも歩きに行くんだろうけど、みんな先に来た特急には乗らずに、普通列車に。出遅れたため、ボックスシートは全部取られてしまった。仕方なく、これから延々とロングシートの旅が始まる。

●多気 932-1047 紀伊長島 1115-1227 熊野市
紀勢本線、距離も長いが、停車時間が恐ろしく長い。紀伊長島で28分、熊野市では41分も停車した。すごいのは、熊野市駅の次の駅で降りた高校生。彼は熊野市駅の次の駅に行くために、熊野市駅で41分も待っていたのだ。駅間は2キロなので、熊野市で降りて、そこから歩いた方が早かったのではないだろうか。

さて熊野市で長時間停車なので、一度下車して熊野灘の方へ向かう。本当は1本列車をずらして、鬼ヶ城という波の侵食で出来た奇岩を見に行こうかと思っていたのだが、駅で時刻表を改めて見てみると、運転期間注意の文字が。乗ろうと思っていた便は、ちょうどこの日は運休だった。危ない危ない。仕方が無いので、停車時間中に行って帰ってこられる、獅子岩というのを見てきた。
熊野灘はかなりの絶景。この辺は三陸の方と同じく、リアス式海岸のようだ。またゆっくり来たいが、いかんせん遠いので、だいぶ先の話になりそう。

熊野熊野

上の写真の1枚目、堤防の間から海が見える景色はかなり良い。そしてなぜか信号が縦・横に2個ついている。

●熊野市 1308-1336 新宮
新宮は、JR東海と西日本の境目。そんなわけか、かなり接続が悪く、嫌でも新宮で下車しなければならない。
とりあえずその辺をぶらぶらしながら、「浮島の森」へ。浮島の森は文字通り沼に浮いている島で、寒暖の植物が混成しているという珍しい場所だそうだ。100円払って入場。
島は浮いているので、確かに少し揺れる。しかし植物のことはよく分からんので、ワタシにはただの森にしか見えず、5分くらいで島を回って出てきた。いちおう天然記念物らしい。
新宮駅では、名物駅弁のさんま鮨を購入。これ以降は、さんま鮨をちまちまと食べながら移動する。

●新宮 1429-1532 串本
串本は、本州最南端の駅。駅のいたるところに「本州最南端」と書いてあり、あまつさえ駅前には「本州最南端のおみやげ」まである。

本州最南端の駅本州最南端のおみやげ

いちおう潮岬の最寄駅なのだが岬までは結構遠くて、次の電車までに行って帰ってこれそうもないので、今回は見送り。適当に海岸まで歩いてみたが、雨がポツポツ降り出し、かなり冷えてきたため、駅舎に引き返す。
しかしこの駅舎が、無茶苦茶寒い。寒さに震えながら1時間ほど次の電車を待つ。

ところで、降りた駅に「駅スタンプ」があれば必ず押すようにしているのだが、ここの駅スタンプはすごかった。普通は何か図柄があるもんだが、ここのはでっかく「JR」とだけ書かれてある。もっとマシなのを考えられなかったのだろうか。

串本駅スタンプ

●串本 1640-1810 紀伊田辺 1814-1858 御坊 1900-2006 和歌山
これより後は乗り換えもスムーズなので、ひたすら帰る。
隣には、T-1グランプリの参加者と思われる2人組がいた。チェックポイントの新宮まで行って、そのまま引き返してきているようだ。
このT-1グランプリ、駅名看板と一緒に写真を撮る、という条件が嫌だったのだが、やってる人を見てたらおもしろそうなんで、参加してみようかな……。

●そんなわけで、はるばる和歌山に到着。
予定では、ここから紀勢本線の最後の区間、和歌山-和歌山市間に乗る予定だったのだが、乗り換えが間に合わず敢え無く終了。
和歌山駅到着前の車内アナウンスで、「和歌山市行きは1番ホームからです、お急ぎください」と言っていたので、1番のりば へ走ったのだが、1番のりば まで行って気が付いた。アナウンスで言ってたのは、「イチ」じゃなくて「ハチ」だ……。完全に笑い話である。
紛らわしいので、1は「ひと」と発音して欲しい。

次の電車は1時間後だし、それに乗っても次のフェリーには間に合わないため、とりあえず港に向かって歩き始める。地図をPDAに入れていたので、急げば徒歩の方が早いかもしれない……と思ったのが運の尽き。歩けど歩けど港は見えず、結局1時間を過ぎた辺りでようやく港が見え始めた。当然ながら、乗ろうと思っていた便には間に合わない。途中で雨も降ってきたし、これなら駅で1時間待ってた方がマシだった、無念。
結局、寒い寒い港でさらに1時間ほど待って、その日の最終便に乗船、帰路についた。

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