2012年02月19日

初詣めぐり2012

 私の趣味の一つに『初詣めぐり』というのがある。これは、「複数箇所へ初詣に行く(巡る)」という、ただそれだけのもの。2007年に「初詣めぐり旅」と称して、初詣の参拝客数上位の寺社をハシゴする旅をして以来、毎年やんわりと実施している。

 初詣の定義には諸説あるみたいだけれど、その辺はあまり深く考えず、「1月中は初詣」ということにしている。今年も、1月には数箇所の寺社に行ってきた。最近は「おみくじ蒐集」と「御朱印蒐集」も趣味でやっているので、その辺も織り交ぜながら御紹介。

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○その1 弁天山頂のほこら(2012年1月1日)

 新年の始まりは、もう何年も前から徳島の「弁天山」、言わずと知れた(?)日本一低い山である。過去の定点観測的な写真は、去年の1月1日のエントリにまとめてある。


 


 そしてこれが、2012年の弁天山。見た感じ何も変わってなくて、一年の変化を全く感じさせない。富士山型のライトアップも健在である。


 


 徒歩20秒の険しい登山道を登り終えた先にあるのが、このほこら。これが今年の初詣先であり、ここ数年恒例となっている初詣先である。相変わらず人の気配が全くしないところが気に入っている。
 このほこらの左側にある箱状のものは、記帳所になっており、


 

 


その中には、去年と変わらず福山某の写真と、彼が記帳したページのコピーが飾られてあった。こんなところに突然顔写真が貼られてある様は、相変わらずシュールである。それにしても、たまたま同じページに記帳した方は、何も関係ないのに自分の記帳が晒されており少し不憫に思う。


○その2 大麻比古神社(2012年1月1日)

 弁天山へ初詣に行った後、これまたいつもの流れで「大麻比古神社」へ。ここは、初詣の参拝客数が徳島県で一番多い神社である。


 


 朝の3時頃に詣でたが、さすがの混雑であった。
 おみくじに関しては、「この神社のおみくじはすでに2枚も持ってるから」という理由で、今年は引かないでおく。おみくじってそういうものだっけ? と一瞬思ったけど、考えないことにしておこう。
 ちなみに、ここのおみくじはこんなの(100円)。


 


 女子道社製の汎用的なおみくじに、大麻比古神社の名前が入ったものである。私は、この系統のおみくじを「準専用おみくじ」と呼んでいる。


○その3 今宮戎神社(2012年1月4日)

 実家から大阪に戻ってきて最初に行ったのが、「今宮戎神社」。有名な神社だけど、行ったのは初めて。


 


 おみくじ(200円)は、この神社専用フォーマット(と思われる)、「専用おみくじ」と呼んでいる形式。ちなみに、こういうおみくじの分類については、このエントリ(→「専用おみくじ」と「汎用おみくじ」の分類)に簡単にまとめてあるので、気になる方はどうぞ。


○その4 鶴岡八幡宮(2012年1月9日)

 知り合いの結婚式のため横浜へ出向いた翌日。どっか行こうか、ということになって鎌倉へ行った。鎌倉と言えば、鶴岡八幡宮である。


 


 まだまだ新年の雰囲気が残る1月9日だったので、初詣客で賑わっていた。そんな中で私はというと、今年に入ってもう4度目の詣でである。どうだ参ったか。(……「参ったか」、というのは高度な駄洒落である)


 


 おみくじを引く(100円)。前回ここへ来た2007年には、まだおみくじ蒐集を始めてなかったため、一応これが初おみくじ。堂々たる専用おみくじである。
 このおみくじは有人窓口(間違った言い方な気がする)で引いたものであるが、うろうろしているとこんな機械も発見した。


 


 おみくじマシーン。他にも参拝客数の多い神社(明治神宮など)で、このようなおみくじマシーンが活躍しているのは見たことがあるが、そういえばまだ一度も使ったことがない。一度試しておこうと思い、お金を投入。ボタンを押すとおみくじが出てきた。


 


 左が有人窓口で引いたおみくじ、右が自販機で買ったおみくじ。てっきり同じものだと思ってたんだけど、比べてみると大きさが違う!
 何気なく大発見をしてしまった気がする。これからは自販機も使わないといけないなあ。


 


 このほかに鶴岡では、御朱印帳を新調した(写真右)。ビジュアル的な表紙で格好いい。
 写真左はこれまで使ってた御朱印帳(京都・下鴨神社で購入)で、昨年末に埋まったのであった。2009年の正月に買ったものなので、ちょうど3年で23御朱印。やんわり集めてるし、帳面を持って行くのをよく忘れる割には、それなりのペースで集まった。


 


 広げるとこんな感じで結構壮観。


○その5 長谷寺(2012年1月9日)

 


 鎌倉大仏を見仏したあと、入り口の松がかっこいい「長谷寺」へ詣でる。


 


 おみくじ(100円)は、専用おみくじ。しかも何か凄い形をしている。
 四角く折りたたまれた状態で販売されており、広げると右半分には江戸時代初頭の木版刷りおみくじが。左半分には、その木版おみくじの現代語訳が書かれており、英語にも対応。こんなおみくじを結んで帰るなんて、そんな勿体無いことは私には出来ない。


 


 最後に、長谷寺でも御朱印を頂く(左が長谷寺。右は先ほどの鶴岡八幡宮)。
 御朱印所に行列が出来ていたのが印象的であった。御朱印趣味って、最近流行ってきてるなあ。(と御朱印を知らない人に言っても誰も分かってくれないけど、関連書籍も増えてきたし、かなり流行ってると思う)

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 そんなわけで、以上が2012年の初詣めぐりであった。もう少し行けるかなあ、と思いつつも、結局今年は5箇所。
 初詣は終わったけれど、今年もこんな感じでぼちぼちと寺社を巡っていこうと思う。

2009年10月11日

おみくじ

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■まず初めに
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 おみくじを収集し、「専用おみくじ」と「汎用おみくじ」に分類しています。分類に関する詳細はこのページをご覧ください。
 おみくじを引き次第、このページに追加していく予定。


続きを読む "おみくじ" »

2007年03月26日

「専用おみくじ」と「汎用おみくじ」の分類

今年に入って,寺社を巡ることが多い。どれだけ多いかと言うと,この3ヶ月の間に,すでにこれだけの寺社に行ったのだ。


・徳島眉山 天神社(徳島)
・熱田神宮(愛知)
・川崎大師(神奈川)
・明治神宮(東京)
・成田山 新勝寺(千葉)
・鹿島神宮(茨城)
・伏見稲荷大社(京都)
・春日大社(奈良)
・東大寺(奈良)
・千光寺(広島)
・厳島神社(広島)
・報恩寺(中国・蘇州)
・霊穏寺(中国・杭州)
・鶴岡八幡宮(神奈川)
・江島神社(神奈川)
・善光寺(長野)
・日光東照宮(栃木)
・常磐神社(茨城)


意図的に寺社を巡る旅をしたこともあってか,全国的に有名な場所もある程度おさえることができた。今年は厄年なので,これだけお参りすれば向かうところ敵なし……だと思いたい。要は気の持ちようである。

しかし,残念ながら信仰や歴史的な背景などには関心がなく,興味の対象は参道や境内,社殿のデザインや雰囲気である。あとは広く全国に分布していることから,スタンプラリー的な楽しみもある。神様・仏様には非常に失礼な参拝客だとは思うけど,どうか許してください。


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さて話は変わって,寺社といえば「おみくじ」である。普通は年に一回くらい引けば十分なおみくじだけど,これだけの数を巡ったこともあってか,記念におみくじを引いて帰る機会も多くあった。

引いてすぐ木に結ぶ人もいるけど,正直ゴミになるだけなので,個人的には遠慮している。そういうわけで,いつも持って帰っては部屋に置いていた。
そこで気付いたこと,それは,


  おみくじは「専用おみくじ」と「汎用おみくじ」に分類できる


ということである。まだ数少ないサンプルではあるが,それらを以下で紹介しよう。


まず「汎用おみくじ」とは,その辺の寺社に行けばだいたい置いてあるやつで,業者が作った「おみくじ」を寺社が買って置いてあるやつだ。どこでも見られるので,汎用おみくじと呼称することにする。

汎用おみくじの例としては,以下のようなものがある。汎用なので,別の寺社で同じおみくじ,というのもそんなに珍しくないと思われる。きっと誰もが見たことのある「よくあるおみくじのデザイン」であろう。






これらの汎用おみくじの多くは,山口県にある「女子道社」という会社で製造されているものらしい。ここのおみくじは,実に全国シェア7割というから,どこでも見られるのも納得ができる。
上に示すサンプルで言えば,おそらく上3つが女子道社製であろう。そのほか,製造会社は全国に6社あるらしい?


一方,特筆すべきが「専用おみくじ」の存在である。専用おみくじとは,その名の通り,特定の寺社オリジナルのおみくじである。専用おみくじにはその寺社の名前が入っており,サイズやデザインが汎用のものとは大きく異なっている。

とりあえず例として示すと……


●出雲大社

(汎用おみくじより一回り大きい。あとは標準的な内容?)


●厳島神社

(横長の紙に縦書きなのは,珍しいのではないか(たぶん))


●伏見稲荷大社

(汎用よりデカい出雲大社のおみくじよりも,さらに横がデカくなっている。オリジナルマークが入っているのもポイント高し)


●浅草寺

(他のおみくじとは,形がだいぶ違っている。英語での運勢,また「浅草寺観音籤(このおみくじの名前)」の由来と心得が書かれてあるのが特徴的)


……このように,結構自由なレイアウトのおみくじになっている。手元にあるのは残念ながらこれだけなんだけど,「出雲大社」「厳島神社」「伏見稲荷大社」「浅草寺」と,4つとも全国的にかなり有名で規模のデカい寺社のものである。推測するに,比較的大きくて金に余裕のある寺社が,専用おみくじを独自に作っているのであろう。


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ここで気になるのは,このような専用おみくじが全国にどれほどあるのか? ということ。せっかくデカい寺社をたくさん巡ったのに,全箇所でおみくじを引いたわけではなく,どれほどあるのか想像することもできない。

関連するウェブページを探してみたところ,変わったおみくじの収集ページは見つけたものの,普通のおみくじは上手く探すことができなかった。

そんなわけなので,今後寺社を巡る際には,汎用おみくじ・専用おみくじの分類に注目してみることにする。ある程度専用おみくじが集まれば楽しいなぁと思うので,専用おみくじの在処を知っている人がいれば,教えてもらえれば幸いです。


追記:
その後の収集物は、こちらのエントリーで更新しています。