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エアコン配管展の記念スポットを作る

いきなり宣伝だけど、5月に個展を開催することになった。その名も、「エアコン配管大百科」!

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●会期: 2014年5月1日(木)~5月26日(月) ※14時~20時(火水は定休日)
●会場: 大阪中津・シカク
→ 詳細は特設ページで!

これまで、同人誌「よくわかるエアコン配管観察」や、日刊サイゾーで記事にして頂いた「作業員のセンスに萌える、エアコン配管観察家」で発表したような、エアコン配管をメインとする写真展である。キテレツ大百科みたいな感じで、次はどんな発明(発見)が飛び出すのか、わくわくドキドキするような展示になればなぁ、という思いを込めて、このタイトルにしたとか、しないとか。この日のために、半年以上も前から準備を始めているという力の入れようなので、お近くまでお越し方は是非どうぞ。

●個展を思い出深いものにするには

ところで、せっかく個展まで足を運んで頂くわけなので、何か記念になるものが欲しいところ。個展のオリジナルグッズとしては、全40種類のエアコン配管トレーディングカードという、ほぼコンプリート不可能なトレカを制作してはいるが、この個展をもっと思い出深いものにするためには、あれが必要だろうと考えた。

そう、記念写真を撮るスポットである。例えば、顔出し看板があったらみんな大喜びしてくれるのではないか。

aircon_card エアコン配管トレカは、5枚200円で販売予定

ただ、エアコン配管と顔出し看板はどうも結び付かない。室外機の羽の部分から顔を出す、というのも考えたが、それだと床に這いつくばる必要があるので、普通の人は顔を出さないであろう。

どうしたものかといろいろ考えた結果、現実的な顔出し的スポットとして、こんな案を考えた。

etc02 苦慮の末に生み出された案

実際のエアコン配管を用意して、それを室外機に見立てたパネルと組み合わせることで、エアコン配管のある風景を再現するのである。こうすれば、配管と共に写真が撮れる。

顔出しじゃないけれど、エアコン配管展の記念には相応しいスポットとなるのではないか。さらに、お客さんに実際のエアコン配管を間近で見てもらうことも出来るので、まさに一石二鳥である。

そうと決まれば善は急げ。早速エアコン配管を用意した。

●エアコン配管制作編

haikan00エアコン配管セットの全貌

普通の人はまず買わないであろう、エアコン配管セット。個人でも手に入るのかと心配していたが、ネット通販で普通に買うことができた。そっけないパッケージ(というかただのビニル袋)が、業務用感を醸し出している。

ここでいうエアコン配管セットとは、エアコン設置に必要な諸々(冷媒管、ドレーンホース、電源ケーブル、テープなど)がひとまとめになったもので、これだけあれば他には何もいらないぜ! という、至れり尽くせりのセットである。これが3mで4000円くらいだった。3mである。そう、3m。

haikan01 配管(冷媒管)をセッティングしたところ

最初の案では、配管は4~5mとしていたが、大人の事情(主に予算)により3mとなったのだ。なので、案より若干短い気もするが、細かいことは気にせずに作業を続けることにする。

ここで「エアコン配管」と呼んでいる管、正確には「冷媒管」は、力を加えるとある程度は自由な形に曲げることが出来る。購入時にはグルグル巻きになっていた配管を、力尽くで成形して自立するように整えたのが、上の写真である。

ところで、エアコン配管観察では、「配管のくねくね度」というのを重要視している。くねくね度は、見た目の美しさを決定付ける重要なファクタであるからだ。

aircon00 くねくね度の高いエアコン配管というのは、こんなの

例えば上の写真を見たら、誰もが「なんてくねくねなんだ!!」と思うであろう。これが、くねくね度が高い=見た目が美しくない配管である。

でも、実際にエアコン配管を曲げてみると分かるのは、真っ直ぐにするのは案外難しい、ということだ。私もがんばって成形してみたが、思うように配管が曲がらず、どうしてもくねくね感が残ってしまう。

haikan01 もう一度掲載。若干のくねくねは許して欲しい

本当は、足となる部分はもっと真円に近い渦巻きに、上に伸びる部分は直線にしたかった。でもこれが私の精一杯であった。これでは、街で見かけるくねくね配管を安易に笑うことは出来ないなあ、と思った次第。実際に手を動かしてみないと見えてこないものもあるのだ。この辺は、実際に個展会場で配管を触って体験してみて欲しい。

気を取り直して、配管をセッティングしていく。

haikan02 成形した冷媒管に、ドレーンホースと電線を沿わせて……

haikan03 それらをまとめてテーピングする

テーピングを終えると、見慣れたエアコン配管の姿となった。

今回は展示するだけなので、ドレーンホースも電線も必要ないのだけれど、実際の配管を見てもらう目的も兼ねているため、出来るだけ本物に近い形にしてみた。知らない方も多いと思うが、エアコンの配管って、こんな風に複数の管や線が束ねられた構造をしているのだ。

haikan04 アップで見るとこんな感じ

そんなこんなで、配管部分は完成した。次は、室外機に取りかかる。

●室外機パネル制作編

配管が本物なら、室外機も本物……というわけにはさすがにいかないので、パネルを制作することにした。

panel00 これが用意した室外機の画像

室外機の写真は、キレイな長方形となるよう歪みを補正し、さらに水彩画調のフィルタをかけることで解像度の低さを誤魔化した。そして、通常はメーカの銘板が入る部分に、個展のロゴを配置して完成。

これを、プリンタでA4サイズ9枚に分割して出力する。

panel01こいつ、でかいぞ

実物の室外機より若干小さめの縮尺にしたものの、家の中で見るとでかい!

広げる場所がなかったため、布団の上の写真で失礼。枕元にあるのはiPad miniなので、比較するとその大きさが分かるであろう。「屋外でしか見ないものを部屋の中に持ち込むとでかい理論」(提唱者不明)を地で行く形となった。

そして、この写真をパネルに貼り合わせていく。

panel02今回用意した、のり付きのパネル、ハレパネ(A3)

panel03 これに先ほど印刷した写真を貼り付け……

panel04 ずれないように気を付けながら、写真2枚で1枚のパネルが完成

panel05そのA3パネルをさらに組み合わせて、一枚の室外機パネルを仕上げていく

余談だけども、この作業、単純なように見えて意外と難しい。特にパネルのカッティングで失敗する場合が多いので、もしこれから室外機パネルを作ろうとされる方(たぶんいないだろうけど)は、道具をきちんと揃えてから望むことを推奨する。特に、50cmのカッティング用定規(カッターが当たる面にステンレスが付いているもの)と、A3のカッティングマットは必須である。あとはコツを掴むまで練習した方が良い。個人的には、同人誌の化粧断ちで鍛えたテクニックが、意外なところで生かされた形となった。

panel06 細部や曲面は、小さいカッターで整えていき……

panel08最後にそれぞれのパネルを、裏から段ボールを使って接着する

こうして出来上がったパネルがこれである。じゃーん!(登場音)

panel07これが室外機パネルだ!!

今度はiPhoneと比較してみたが、やはりでかい。そして、そもそも室外機が部屋の中にあるという違和感……。なんだかわくわくしてきた。早速、配管と組み合わせてみよう。

●そして完成へ

panel09写真撮影スポット、堂々の完成!

用意しておいた配管の前に、100均のブックエンドに貼り付けた室外機パネルを置くと……そこには、よく見るあの光景が!

あー撮りたい! この前で記念写真を撮りたい!!(そう思わなくても、撮りたい! と思って下さい)

panel10 はい、チーズ!

というわけで、写真を撮ってみた。かなり様になっているように見えるのは私だけだろうか。

これにて、エアコン配管と一緒に写真を撮れる、そして思い出に残る記念スポットが完成した。個展に来て下さった方々が、このパネルの前で嬉しそうに写真を撮られる姿が目に浮かぶようである。

みなさんも是非、「エアコン配管大百科」に来て、配管と一緒に写真を撮ろう!

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繰り返しになるけれど、「エアコン配管大百科」は以下の日程で開催予定です。

●会期: 2014年5月1日(木)~5月26日(月) ※14時~20時(火水は定休日)
●会場: 大阪中津・シカク
→ 詳細は特設ページで!

期間中、5/10(土)にはトークイベントも開催予定。その他、私の在廊予定などはTwitterで告知しますので、ご確認下さい。

panel11 リアル室外機と肩を並べる室外機パネル&配管